ジルバの語源とその由来とは?


「ジルバ」という言葉の語源はいくつかの説があります


「ジルバ」は日本語で、英語では「Jive」(ジャイブ)とか「Jitterbug」(ジッターバグ)という言葉にあてはまります。

 戦後、GHQ(戦後、日本を占領した米軍総司令部)の米兵が、駐留していたキャンプで日本女性と踊っている内に、その女性達が耳から聞いた言葉が口伝えで現在に伝わっているという説もあります。

 また、別の説によれば、「ジルバ」はアフリカ系アメリカ人のスラングで、「エネルギッシュなスタイルで踊る」という意味で使われた言葉が由来とされています。アフリカ系アメリカ人のコミュニティーで生まれたダンススタイルが、後に社交ダンスの一種として定着し、その名前がジルバとなったとされています。

 別の説では、ジルバという言葉はフランス語の「ジョヴァンス」(Jeunes)に由来するとされています。ジョヴァンスは「若者」を意味し、フランスで若者たちが楽しく踊るスタイルを指す言葉として使われていました。これが英語に取り入れられてこの種の踊りとなり、社交ダンスの一種として広まったとされています。

 いずれの説が正確なのかは明確ではありませんが、ジルバという言葉は活気に満ちたリズムとステップを表現するダンススタイルを指す一般的な用語として使用されています。

 また、「Jitterbug」(ジッターバグ)は、アメリカ合衆国で1930年代から1940年代にかけて人気を博したスイング・ダンスの一種です。ジッターバグは、エネルギッシュなスイング音楽に合わせて踊られる社交ダンスであり、活気とスピード感が特徴です。

 ジッターバグは、元々は黒人コミュニティで生まれたダンススタイルでしたが、後に広く人気を集め、白人の若者たちにも広まりました。ステップの基本的な要素は、リズムに合わせたパートナーワークとスウィングアウト(パートナーを回転させる動作)です。ジッターバグは、スピン、フリーズ、アクロバティックな動作など、ダイナミックで派手なムーブメントも含まれます。

 ジッターバグはスイング・ダンスの一種であり、その名前は「ジッター(Jitter)」と「バグ(Bug)」という単語の組み合わせに由来しています。ジッターは、神経質でエネルギッシュな動きを指し、バグは小さな昆虫を意味します。この名前は、踊る人々の活気にあふれた動きや、スピード感のあるステップを表現しています。

 ジッターバグは、スイング時代のダンスの一部として、社交ダンスの歴史において重要な位置を占めています。そのリズミカルなステップと楽しさは、今でもスイングダンスの愛好者によって楽しまれています。


 「Jive」(ジャイブ)は、社交ダンスの一種で、ラテン系のリズムとエネルギッシュなステップが特徴です。ジルバは、元々アメリカ合衆国で発展したロックンロールダンスの一形態であり、その後国際社交ダンス競技の一部として定着しました。

 ジルバは非常に活気のあるダンスであり、速いテンポの音楽に合わせて踊られます。スピン、キック、ジャンプ、フリックなどのエネルギッシュなステップやムーブメントが特徴的で、ダンサーの身体の動きは軽快でリズミカルです。

 ジルバは社交ダンス競技の中でパートナー・ダンスとして踊られることが一般的です。男性(リード)と女性(フォロー)の役割があり、リードが音楽に合わせてステップを導き、フォローがリードに合わせて反応します。コンペティションやダンスイベントの中で、技術や表現力を競いながら楽しく踊られることが多いです。

 ジルバは活気に満ちたリズムとステップの魅力により、多くの人に愛される社交ダンスの一つです。リズミカルな音楽とパートナーとの息の合った動きを楽しみながら、ジルバの魅力を体感することができます。

 

記 入 日 … 2023年5月23日(火)


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